ブラックロックvsビットコイン 〜BTCはお金か、それとも価値を保存する手段か〜
金融機関のブラックロックがビットコインに焦点を当てた金融商品を採用している中、BTCがお金としての可能性を見逃しているのではないでしょうか？Venom FoundationのCEOで、金融、技術、マクロ経済の背景を持つ起業家、クリストファーによると・・・
ビットコインが金融資産なのか、既に確立されたお金の形なのかに関する個人の視点に関係なく、一つ明らかなことは、ビットコインの役割を決めるのは市場であるということです。投資された資本と市場の流動性の集合的な力が常に最優先されます。
ビットコインは暖かい受け入れをされています。ただし限定的です。上昇相場であろうと下降相場であろうと、ビットコインはニュースから消えることは少ないです。しかし、2023年は特にBTCのニュースサイクルで賑やかな年と言えるでしょう。資産総額9兆ドルを管理する世界最大の資産運用会社であるブラックロックは、スポットビットコインETFを申請し、CEOのLarry FinkはBTCを「国際的な資産」と呼んでいます。さらに、他の多くの重要な金融機関がビットコインを中心に暗号資産（仮想通貨）界に参入しています。
参考記事：
これらの組織の多くは、初期のマキシマリスト（ビットコインを広げようとする人たち）によって先駆けられ、MicroStrategyのMichael Saylorによって一般に広められた「デジタルゴールド」というビットコインの物語性を受け入れています。このアプローチは、ビットコインを長期的な投資手段、インフレヘッジ、そして価値の保存手段として捉えています。
主要な市場プレイヤーの暖かい受け入れは、ビットコインが資産としてどれほど進化したかを示しています。もちろん、これまでに多くのランドマークやステージングポストがありましたが、中には思ったよりも影響が少ないものもありました。
例えば、2年前には、スターバックスがデジタル資産会社Bakktとの提携を通じてビットコインでコーヒーを購入することが可能になりました。一部の人々はこれを画期的なニュースとして歓迎しましたが、他の人々はそれを無視しました。しかし、私は、人々がお気に入りの暗号資産（仮想通貨）を使ってリストレットビアンコを購入するのを見ることはありません。その理由は、基盤となる技術や規制のせいではなく、ビットコインの価格の変動性のせいではないかと考えています。
言うまでもなく、BTCはまだコーヒーを買うための道具ではありません。ビットコインが表現しているのは、ダイナミックなデジタル資産クラスの進化と採用です。毎年、ネットワーク効果は増加し、以前の非正統性の主張はますます荒唐無稽になっています。NYSEの会長Jeff Sprecherの古い言葉がしばしば思い浮かびます。「ビットコインは何とかして沼地で生き延びてきた。」
お金とは何か？
しかし、私たちは一体誰で、お金とは何かを決めることができるのでしょうか？元連邦準備制度理事会議長のアラン・グリーンスパンの2つの引用を言い換えると、
「私はお金の歴史を理解している。手に入れたら、すぐに歴史になる。」
「お金を明確に定義することはもうできない、増え続ける金融商品の中で。」
これらのコメントは20年以上前になされたもので、金融市場や商品の洗練度が増している中、お金とその世界での役割を定義することはこれまで以上に緻密になっています。ビットコインがお金としてどのように見られるかは問題ではなく、価値が認められているという事実だけが重要だと主張することもできます。
ビットコインマキシマリストとウォール街の両方が正しい可能性があり、ビットコインはお金でもあり、長期的な価値の保存手段でもあると言えます。近い将来、BTCは（おそらく）自体が資産クラスとして確固として分類されるでしょう。そして、その固有の内在価値から様々な金融商品が派生するでしょう。その後、卸売業者は大きな価値を移動する際のリスクを減少させ、即時決済を行う利点を取り入れることができるでしょう。すべての取引はピアツーピアで行われ、不必要な摩擦の多くが取り除かれます。一方、個人はビットコインを自分の思うように使い続けるでしょう。
しかし、問題は次の通りです。
技術はほぼ準備が整っていますが、規制はまだ追いついていません。世界中で、特にビットコインやブロックチェーン技術の幅広いインフラの暗号資産（仮想通貨）の規制は追いついていません。一部の地域では、例えばアラブ首長国連邦、スイス、シンガポールなど、ブロックチェーンによって支えられるデジタル資産に関して大胆な決定を下しています（私の故郷であるアブダビ・グローバル・マーケット[ADGM]に帽子の先を向けて）。私の予測では、水は自分のレベルを見つけ、参加が急速に増加するでしょう。
この手紙をまとめると、市場は私たち全員よりも賢いと再度強調したいと思います。そして、資本は市場と手を取り合っています。主権国家は常に市場経済の一部であり、その資本のパイの一部を獲得したいと思っています。何が起ころうとも、ビットコインビジネスが近い将来落ち着くこと（ましてや終わること）を期待しないでください。
追伸
どんどん市場を大きくしていくビットコイン。
そんな中、ビットコインを超える3つの通貨があると言われているのですが…
その情報はこちらから。
